コラム

ブレーキの効きはしっかりしてますか?

ドラムブレーキを使用していてレバーを引いてもブレーキがかかりにくいと感じたら、調整のネジがずれているかもしれません。調整をして安全なライディングと楽しいツーリングをしませんか?

どうもパドシゾです。現在2輪用品店に勤務しています。PITの経験もしているので整備のこともお話しできると思っています。主に用品の販売をしている店員です。よろしくお願いします。お急ぎの方は最後のまとめを見ていただければと思っています。それでは行ってみましょう。


ブレーキシューとは

  • ブレーキシューの仕組み
  • ブレーキディスクとの違い
  • ブレーキシューの調整方法

そもそもブレーキには2種類が存在していて小さい排気量のバイクや、重量の軽いバイクに装着されることが多いです。またどこを見ればいいかなどを解説していければうれしいです。

ブレーキシューの仕組み

ブレーキシューとはドラムブレーキの構造で機能するものです。

上の写真のような黒い部品の中に丸いブレーキシューが入っています。下のサイトにあるような形になるのですが、特にホンダのスーパーカブや原付のスクーターにつけられることが多いので年式や形を見てから購入をお願いします。

 

 

仕組みは中に入っているシューが広がりドラムの外周に擦れることで摩擦を生みます。その摩擦でブレーキを効かせるものです。

また、組付ける時にも注意が必要です。耐摩耗用かじり防止が入ったケミカルが必要です。安価なものであればパットグリス、高性能を選ぶのであればスレッドコンパウンドがあるととてもいいです。

ブレーキディスクとの違い

ディスクとの違いですが、構造はむき出しになっていることが大きな違いです。下の写真を参考にしてもらえればいいのですが、先ほどと違いプレートが付いていますのプレートを挟んでブレーキを掛けます。

それぞれメリットとデメリットが存在します。

ブレーキシューはコストが圧倒的に安価です。ディスクとキャリパーで2万円くらいするのに比べホイールはもともとついているので本体代と、数千円のシュー代金だけなのでとても安価です。

しかし、ブレーキは使用すれば摩耗します。そこでシューは調整という工程が存在します。ディスクではブレーキフルードがあるので調整が不要です。ノーマルのままであれば定期交換とパット交換以外にフルード交換は不要です。またディスクの方が強い力でブレーキを掛けることができます。

どちらも一長一短ですが、公道での使用を目的としているので止まれるようには作られています。メンテナンスして安全に乗ることが求められるのです。ドラムブレーキにはワイヤーグリスがいいです。

 

 

ブレーキシューの調整方法

それでは調整方法ですが、まずブレーキを使用してみてください。レバーであればどこで引っ掛かりを感じますか?フットペダルであればどこで重くなりますか?

これがしっかり握っていても重くならない場合はシューが摩耗しています。また触れた時点で重くなるようであれば閉めすぎです。またエンジンを切った状態で前後に動かしてください。そこでブレーキがかかっているかはとまるかどうかで判断できます。

前置きが長くなりました。写真で見れもらっている下の方にネジの部分があります。(上の写真は先ほどの拡大です)このネジを進行方向に向かって時計回りに回すとしまっていきます。注意点は先ほどの閉めすぎに注意です。

またフロント側であればついてる向きによるのですが、ネジ切の最後が正面とし時計回りが閉める方向です。

実際に調整するときは半回転させてからブレーキを使用してみてください。遊びがあり、その後にしっかりブレーキが効くのであれば調整数量です。

 

まとめ

ブレーキシュー
  • ブレーキの種類はどっち? → ドラム式?ディスク式?
  • ブレーキの調整方法は? → ドラムはネジ切から時計回りで閉まる。ディスクは調整不要
  • ブレーキはどうするべき? →困ったらお店に相談



どの結論もそうですが、ブレーキの悩みは変に触るよりお店に聞くことをおススメします。理由についてですが、どれだけ高性能なバイクでどれだけ早いバイクを操縦していても止まれないバイクはただの暴走車です。止まれないバイクは運転手と一緒にほかの人の命も奪ってしまうものです。実際に調整するだけの簡単な作業でも知識として持つのは簡単ですが、実際に調整する人はその人の命を背負うことになるので常に真剣です。工賃は命を守るための料金です。知って戴掛けると嬉しいです。

また何度もしている人はご存じの通りブレーキの接地面に油分があると滑ります。ご自身で作業される方はさらに注意が必要です。

ここまで見ていただきありがとうございます。今後もお役に立てることを書いていきますのでよろしくお願いいたします。それではまたお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。