乗っているバイクの初速が遅い、もしくは最高速が伸び悩む、そんなことはありませんか?スクーターならウエイトローラーを、通常ならスプロケットの歯数を変えて自分好みに調整しませんか?
どうもパドシゾです。現在2輪用品店に勤務しています。PITの経験もしているので整備のこともお話しできると思っています。主に用品の販売をしている店員です。よろしくお願いします。お急ぎの方は最後のまとめを見ていただければと思っています。それでは行ってみましょう。
スプロケット調整の構造
- フロントスプロケット調整
- リアスプロケット調整
- 全体の調整
- 交換の注意点
どちらを変えるとどう変わるか、スプロケット調整をすると何がいけないのかなど注意するべきことはたくさんあります。さらに物理的なことまで加わってくるのであなたのバイクの状況によっても違います。
フロントスプロケット調整
エンジンの駆動に合わせて回るシャフトに装備されている部品です。主にこのシャフトとともにスピードメーターがついていることが多いです。
フロントスプロケットの調整は歯数を増やすと最高速よりに、歯数を減らすと初速よりへと変わります。
また素材を変更することで車両の重量を軽減し最高速を伸ばす効果もあります。
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リアスプロケット調整
タイヤを回して前へ進む動力を駆動させるための部品です。タイヤについていてシャフトで取れないようにしてベアリングで回っています。
リアスプロケットの調整はフロントと逆です。歯数を増やすと初速より、歯数を減らすと最高速よりへと変わります。
こちらも素材によって重量が軽減できます。有名なのはアルミ製のサンスターです。また後ろ側はアルマイト加工をするXAMが有名です。
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全体の調整
調整に関してですが
加速よりにする場合は「フロントを減らし、リアを増やす」
最高速よりにする場合は「フロントを増やし、リアを減らす」
さらにフロントホイールにスピードメーターがないものですとスピードメーターがシャフト連動になっているのでずれることがあるります。あなたの車両がどちらか確認が必要です。
またフロントを1丁減らすとリアは3丁増やす計算です。また減らす場合は逆となり、調整は1:3の比率で変わります。厳密には二次減速比で計算するのですが、わかりやすく大まかにしています。また車両によって異なるのですが、多くは1:3で大丈夫です。
交換の注意点
スプロケットを変える場合はできるだけすべて変えることをおススメします。必要になるのはフロントスプロケットとリアスプロケット、そしてチェーンです。全体的な摩耗が同時に進行するチェーンは細くなりすぎているとスプロケットに過度な圧力を生みます。その為チェーンにひびが入ったり、スプロケットが折れる現象が起きます。交換は同時をおススメしています。
- またフロントスプロケットは丁数を増やす場合場所に入るかも気にしなくてはいけません。物理的に大きすぎて回らない状態になるとバイクが動きません。その為最大の大きさにも注意が必要です。
スプロケットを減らしてチェーンがチェーンガードに当たって破損することもあるのでそこはしっかりチェックをしてみましょう。
まとめ
- フロントスプロケットは増やすと最高速、減らすと初速
- リアスプロケットは増やすと初速、減らすと最高速
- 交換は3点同時交換
- 大きくするときは物理的に干渉が無いかチェック
どれだけきれいに付けても稼働しなければただの盆栽と一緒です。乗って楽しむカスタムなのでしっかり調べることをおススメします。また純正から変更の場合も自分がどの方向にしたいかで変わります。例えば両方大きくすれば両方上がると勘違いすることもあります。両方大きくすると二次減速比上誤差の範囲での変更ですが、全体的に重くなるので初速も最高速も落ちることがあります。ご注意ください。
また、バイクによって止めるボルトの本数や形、ホイールのインチが違うので適合したものを選ばないと装着ができないので注意です。サンスターの適合表ですが参考までにこちらを参照してみるとわかりやすいです。
ここまで見ていただきありがとうございます。今後もお役に立てることを書いていきますのでよろしくお願いいたします。それではまたお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。