純正から社外品に変えたいけど、整備してくれないマフラーって言われたことはありませんか?それは日本で規定されている騒音規制や日本規格に合ってないからです。大きい音がしているや、排ガスの一酸化炭素濃度が高いなどという理由があるのです。
どうもパドシゾです。現在2輪用品店に勤務していてPITの経験もしているので整備のこともお話しできると思っています。主に用品の販売をしている店員です。よろしくお願いします。お急ぎの方は最後のまとめを見ていただければと思っています。ではよろしくお願いいたします。
消音機(マフラー)の規制
- 騒音規制
- 排出ガス規制
- 原動機型式の確認
どれも必要なことです。ちょっと特殊なことがあるので知っていただければと思っています。また規制に関しては環境問題や近所迷惑などを考えて作られてますので日々の時代の変化に対応しています。
騒音規制
単位はdB(デシベル)といい、倍率であり、4dBは3dBの倍の音量です。平成22年3月31日が境目になって変更しています。
平成22年3月31日以前
- 原付一種 →平成10年以前は95dB平成10年から84dB
- 原付二種 →平成10年以前は95dB平成13年から90dB
- 軽二輪 →平成10年以前は99dB平成10年から94dB
- 小型二輪 →平成10年以前は99dB平成13年から94dB
平成22年4月1日以降
- 原付一種 →84dB
- 原付二種 →90dB
- 軽二輪 →94dB
- 小型二輪 →94dB
近距離排気音と走行排気音があるのですが、車検では走行排気音は測られることが少ないのでこちらを見ていただければと思っています。
排ガス規制
- 平成18年排出規制 →初年度登録2006年10月~ 継続生産者2007年9月~
- 平成19年排出規制 →初年度登録2007年10月~ 継続生産者2008年9月~
- 平成28年排出規制 →初年度登録2016年10月~ 継続生産者2017年9月~
- 令和2年排出規制 →初年度登録2020年12月~ 継続生産者2022年11月~
排ガス規制はその年に作成基準を満たしたものですが、1年の猶予があるのでこのタイミングで新しいバイクの発売や、モデルチェンジなどが行われることがあります。
※こちらが初年度登録になるので発売から数年たった車両でマフラーの交換をすると規定に合ってないということがあるので注意が必要です。
原動機型式の確認
- 平成18年排ガス規制適合記号 →EBLー 触媒が入っているものと入ってないものがある
- 平成28年排ガス規制適合記号 →2BLー 排気ガス対策成績書(ガスレポ)と国交省認定プレートがあるマフラー
- 令和2年排ガス規制適合記号 →8BLー 排気ガス対策成績書(ガスレポ)と国交省認定プレートがあるマフラー
最近のバイクは変える時にガスレポとJMCAの認定プレートがないと車検に落ちてしまうことがあるので注意が必要です。
まとめ
- 初年度登録によって規制される排気音量が違う
- 初年度登録によって排ガス規制の項目が違う
- 初年度登録によってガスレポがいるものとプレートだけでいいものがある
年式や型式などいろいろあるのですが初年度登録によって違うので製造された年式と初年度登録が違うかどうかを確認しなくてはいけません。さらに年式があっていても初年度登録が過ぎていると選べるものが少なくなるのでそちらも注意が必要です。
ここまで見ていただきありがとうございます。今後もお役に立てることを書いていきますのでよろしくお願いいたします。わたしは純正マフラーが好きなのでそのままにしてますが、音が変わるととても楽しいですね。またお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。